高速液体クロマトグラフ
HPLC High Performance Liquid Chromatograph
移動相に液体を用いるクロマトグラフを液体クロマトグラフといい、その中でも、高圧送液ポンプにて分離を高速で行うのが高速液体クロマトグラフ(HPLC)です。多成分を一度に分析が可能で、移動相となる液体に溶解するものであれば幅広い試料に利用できます。
■液体クロマトグラフの原理
試料を移動相(液体)とともに固定相(カラム)の中に流し、固定相の相互作用(吸着・分配・イオン交換・サイズ排除など)によって分離する方法です。(参考:クロマトグラフィー分析法の原理)
□特徴
- 多成分を一気に分析可能
- 未知試料の同定・定量が可能
- 幅広い試料に利用可能 (移動相となる液体に溶解するもの)
□適用例
- 環境大気中および室内空気中のアルデヒド類の分析
■分析例
□室内空気の分析
ある室内の空気をサンプリングし、HPLCにてアルデヒド類の測定をした結果を示します。
ここから、ホルムアルデヒドとアセトアルデヒドが空気中に含まれていることがわかりました。