環境リサーチのアスベスト分析は、2016年に改正された「JIS A 1481-1~4」のすべてに対応しています。専門知識と豊富な経験を持つスタッフがチームでクロスチェックを行い、正確な分析結果を速やかに報告いたします。
環境リサーチでは、2017年を通してお客様からご依頼頂いた約13,000検体を分析しました。
アスベスト分析には、アスベストの有無を調べる「定性分析」と、アスベストの具体的な含有率を測定する「定量分析」の2種類があります。アスベストの有無を明らかにする定性分析は、管理する建物の価値を判断したい場合などに向いている分析方法です。一方で、建材にアスベストの含有が確認される場合は定量分析による含有率の判定が必要です。
※石綿障害予防規則第3条の規定による
[分析フロー]
状況に応じて、当社で保有するFE-SEM(走査型電子顕微鏡)またはTEM(透過型電子顕微鏡)での観察を行います。光学顕微鏡では検出できない微細なアスベストも、これらの顕微鏡を使えば、光学顕微鏡では検出できない微細な形態観察・構成元素分析が可能です。
環境リサーチにご依頼頂ければ、現場での建材採取が可能です。また、お客様ご自身で採取した検体を当社へ送付頂いて分析のみを行うことも可能です。
JIS A 1481-1の採取方法は原則、1か所のみから採取します。
JIS A 1481-2の採取方法は原則、3か所から採取します。
定性分析でアスベストの含有を判定します。 アスベスト含有が確認されたサンプルは、偏光顕微鏡による繊維状物質の確認(JIS A 1481-1)、または位相差顕微鏡を使用した分散染色法(JIS A 1481-2)によりアスベストの種類を判定します。 定量分析では、X線回折装置により、建材中に含まれるアスベストの重量%を算出します。
分析結果を速報としてご連絡します。 検体当社着後、最短翌営業日に速報可能です。(JIS A 1481-1の場合)
分析によって特定したアスベストの含有率や種類を報告書にしてお渡しします。当社の作成した報告書は、官公庁や行政機関への提出資料としてもご利用いただけます。
例えば建築物の解体工事などの際、空気中のアスベスト飛散状況を測定するには、特殊な器具と測定技術を用いた分析が必要です。当社のアスベスト測定なら、高い測定技術と豊富な実績から蓄積されたノウハウにより、正確な測定が実現可能です。
アスベスト粉じん濃度測定では、屋外や室内の空気を真空ポンプで吸引し、浮遊するアスベストをろ紙上に集め、検体を採取します。ろ紙の一定の面積中のアスベスト繊維数をカウントすることで空気1L当たりのアスベスト繊維の本数を算出します。 測定に使用するポンプは約30cm×15cm程度のケースに収納されており、測定時も大きな音は出ません。
測定場所・測定方法・測定時間は各種マニュアルや、測定結果の届出が義務付けられている行政機関によって異なります。
現地にて測定したろ紙を社内に持ち帰り、繊維の本数を計数します。その結果を速やかにお客様にご報告します。お客様のご依頼に合わせて、通常使用される位相差顕微鏡法だけではなく、偏光顕微鏡法にも対応致します。
「蛍光顕微鏡法」は、空気中のアスベストを迅速に検出する方法です。細かい繊維を複雑なルールに従って数える従来のアスベスト計測よりも効率的なので、スピーディーに測定を行うことができます。
蛍光顕微鏡法は、2017年に改訂された「アスベストモニタリングマニュアル」にアスベスト迅速測定法として位置づけられた方法です。
施工要領書・工事特記仕様書・図面などの 工事計画書類を確認し、 測定内容・測定方法について決定します。
工事の進捗状況に合わせて、工事前・工事中・ 養生撤去前・工事後、と測定を行います。
測定対象 | サンプリング条件 |
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アスベスト除去作業中の場内 | 25mmフィルターで5分 |
室内環境 | 25mmフィルターで120分 |
大気環境 | 47mmフィルターで240分 |
現地で採取したサンプルでプレパラートを作成し、位相差顕微鏡法または偏光顕微鏡法によってアスベストの含有量や種類を分析していきます。
測定結果を速報としてご連絡します。 測定日の翌営業日に速報可能です。
測定結果を工区・時系列ごとにまとめた報告書を提出します。測定位置図面・測定現場写真も添付いたします。
当社の作成した報告書は、官公庁や行政機関への提出資料としてもご利用いただけます。
営業時間平日(月~金) 午前8時45分~午後5時30分まで