解決事例:建材のリフラクトリーセラミックファイバー(RCF)含有判定
■案件概要
工場解体工事に伴い、リフラクトリーセラミックファイバー(RCF)含有懸念のある建材の分析を行い、RCF含有の判定を行いたい。
■調査方法
・蛍光X線分析装置(XRF)による組成分析
・走査電子顕微鏡(SEM)による形態観察
■調査結果
【XRF】分析試料の組成は、Al2O3 約14wt%、SiO2 約53wt%、CaO+MgO 約17wt% であった。
【SEM】繊維径は、おおよそ10umであった。※RCFの繊維径は 2-4um
XRFによる組成分析結果より分析対象の建材はRCF組成とは異なることがわかった。またSEMによる形態観察において繊維径が約10umであることがわかり、RCFとして定義される繊維径よりも大きいことを確認した。よって建材はRCF非含有と判断した。